生物か物理か究極の科目選択

2013/05/01 事務局 勉強法
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理科系科目の選択で悩む受験生は少なくありません。巷では、やれ「生物が有利」「いや物理の方が」などと言われ、迷いを断ちきれず現役~浪人の過程で生物と物理の間を行ったり来たりしている学生もよく見られます。
言うまでもないことですが、一貫してひとつの科目に打ち込めることが最も効率的な勉強です。しかしなぜそれがなかなかできないのか。
……まず物理は、とっかかりが難しく、理解するまでに時間がかかるという性質を持つ学問です。これに対して生物は、暗記の要素が多く、学習を積み重ねやすいためにとっつきやすいと感じる学生が多いようです。
このため、最初物理にトライしてみて、早々に見切りをつけて生物に鞍替えするという動きがよく見られますが、物理は一定のレベルまで到達すれば面白いように点がとれるようになり、さらに難しくなるとまたぐっと解けなくなってくるという緩急ある学問。極めれば「無敵」状態を味わうことができます。現役生で、他の科目に余裕があり、物理をやってみて「楽しい」という感覚を味わえた人には、ある程度は粘って勉強を続けてみることをおすすめします。
ただし、化学との兼ね合いも含めれば、年によって生物の方が有利に働くこともあり、物理への苦手意識が拭えない人、最初から生物に好感触をもっている人は、早いうちから生物を選択しておくことは無難といえるでしょう。

結局は「その科目に楽しんで取り組めるかどうか」。どちらを選ぶにしても、膨大な時間をかけて勉強しなければならないことにかわりはありません。周りの人間や様々な情報を拠り所とするよりも、より情熱をもって取り組める科目を選ぶということが、後々の迷いをとりのぞくことにもなります。
この科目選択に限らない話ですが、「楽しさ」や「情熱」が脳内のドーパミンの分泌を促し、理解を早める源であることを忘れずに。