医学部受験の概況2014

2014/04/11 事務局 勉強法
general-situation-2014

2013年度の国立の出願は減少、私立は増加


2000年代なかばから続いている医学部募集定員増加傾向は変わらず、2013年度も国公立で35名、私立で13名の増加がありました。志願者数も増加傾向に変わりはありませんが、国公立で前期試験前年比96%、後期試験前年比91%に対し、私立では前年比114%と増減が分かれました。
国公立の志願者が減少した理由には、2013年度のセンター試験が難化したことがあげられます。7科目理系型の平均点が前年度に比べて30点以上下がり、点が伸びなかった学生が医学科から他へ志望を移すという現象が多発しました。結果的に国公立の倍率は前期日程で5.33倍(前年は5.58倍)、後期日程で18.44倍(前年は19.64倍)と下がっています。とはいえトップ校といえる偏差値67.5以上の大学は数を増やしており、「狭き門はより狭く」の傾向が続いています。
私立は一般方式、センター方式ともに志願者が増え、センター方式の志願者数は前年比127%を記録しています。一般方式で目立って志願者が増加したのは、新規に後期試験を実施し8割増を記録した藤田保健衛生大と、獨協医大、東邦大など。
関西医科大、埼玉医科大、東海大が参入したセンター方式では、センター試験の平均点が下がったことでボーダー得点率を下げる大学が多かった半面、独自に学科試験を実施する大学ではランクをアップさせる動きも複数ありました。

2014年度の医学部入試はどうなる?


2014年度も全体での定員は増加傾向ですが、増加幅は小さくなる見込みです。また定員は変わらずとも、地域枠を増やし一般枠を縮小する方針を打ち出すなど一般志望者にとっては厳しい条件をとる大学もありますので、慎重かつ戦略的に志願校選びを行いましょう。私立でも、関西医科大が後期試験を取り入れる一方で岡山大、九州大は後期を廃止し前期試験一本に集約する、福岡大ではセンター方式を導入するといった動きがみられますので、それぞれの志望大学の実施要項を早めに把握しておきましょう。