慶應義塾大学の過去問対策
全教科の過去問題一覧
2012年 2013年2012年
英語
過去問の傾向
読解英文のジャンルは科学、言語1題ずつの2題。自由英作文のテーマは「あなたは何に自信があると感じるのか」。そのほか語句整序問題が出された。
過去問の対策
長文問題が3題から2題に減り、代わりに語句整序が大問として組み入れられた。スピード、知識、記述力など全ての点で高いレベルが必要とされていることに変わりはない。
数学
過去問の傾向
全問が完成式に。図形と方程式が大問で出題された。また過去5年間出題のなかった数列の問題があった。
過去問の対策
確率の問題がやや易化しているが、全体の難易度は高い。計算力、論証力ともに最難関レベルが求められている。
物理
過去問の傾向
小問集合体1題を含む大問4題となり、例年よりも広範囲の知識が問われた。また過去5年間出題のなかった電場と電位の問題があった。
過去問の対策
他大学ではあまりみられない原子は毎年出題されているので確実におさえておきたい。またこの年は物理全般にわたる理解度が試された。
化学
過去問の傾向
全体的に難化傾向。描図や、実験結果からの推論を求められる問題が出された。
過去問の対策
構造式の書き方に指示があたえられている問題があるため、問題文を注意深く読み対応することが必要。
生物
過去問の傾向
前年までの易化傾向に反しやや難化。近年出題されていなかった同化・異化が大問で登場した。
過去問の対策
文章量が多く、グラフや図も多用されている。実験系の問題を多く解いて様々な問題形式に慣れておきたい。
2013年
英語
過去問の傾向
過去問の対策
長文読解問題だが、文字数は多くないので、論理の流れを追って確実に内容を理解すること。小問は空欄補充、英文和訳、内容一致問題から成る。空欄補充と内容一致でできる限り得点し、英文和訳で差をつけるのが望ましい。 第1問を解く
第1問に引き続き、長文読解問題である。第2問より難易度は上がり、医学系の単語も見られるため、医学部受験者は日頃から医学関係の受験単語の対策もしておくべきである。しかし、内容は高度に専門的ではないので、論の流れを忠実に読み取ること。小問は、指示内容の説明、英文整序、レトリカルな表現の言い換え、英文和訳、内容一致、最後に主張の要約、と多岐に渡るが、和訳と要約以外をいかに落とさないかで合否が分かれる。 第2問を解く
標準的な語数の長文読解問題。設問は、選択式と短い英作文。難易度は高くないが、一部必要に応じて語形を変える選択問題があるため注意が必要。 第3問を解く
約80単語の長さの自由英作文作成問題。題材は一般的なもので、難易度は普通。 第4問を解く
数学
過去問の傾向
過去問の対策
3小問出題。三角関数の展開。指数方程式でそれぞれ表される、x、yからx、yの関係式に表す。空間3点で表される平面に交わる垂直線の交点、線分長さを求める。三角関数、指数関数、図形・座標の知識が必要。小問3は法線ベクトルの観念があると解き易い。 第1問を解く
2つの袋から2種類の玉を取り出した後、それぞれ互いの袋に玉を戻す操作を繰り返した時の玉の種類の確率を求める小問1、n回目確率を漸化式で表わす小問2、n回目の期待値を求める小問3。確率、期待値、数列、漸化式の知識を要する。図に表して整理しながら計算していけば良い。 第2問を解く
行列を累乗したときできる行列を求める問題。n乗までの一般解も求める。小問2では3乗した行列の存在する必要十分条件を求める。小問3は関数に小問1の行列を当てはめた場合、関数解の存在を証明する。計算が複雑になり易いので、小問1から整理しながら計算すれば良い。 第3問を解く
関数の図形を描く小問1.関数の微分から図形の増加、減少を判断する。小問2は図形のある点に接する直線を求める。小問3は図形と直線で交わった面積部分を回転した時のできる立体の体積を求める。小問4は図形上の点の法線を関数で表し、その関数の微分関数を求め、ある区間の最大値を求める。微分、積分、法線、最大値条件などの知識が必要。 第4問を解く
物理
過去問の傾向
過去問の対策
クレーンのアーム先端に取り付けられた重量物の運動とクレーンとのつりあいを問う問題。クレーンを引き上げる時の動力、風が吹いた時のつり合いも求める。運動、剛体のつり合い、仕事などの運動力学全般の理解が必要。 第1問を解く
半導体の組成、組合せ、整流回路、電圧を掛けた時の整流についての問題。半導体、電気回路、整流回路を理解していれば容易に解答できる。 第2問を解く
シリンダーとピストン内に入れられた理想気体の状態変化を問う問題。定圧変化、定積変化、断熱変化、熱量などを理解していれば容易に解答できる。 第3問を解く
小問1では原子と光の問題で、レーザー冷却による原子の運動速度の変化、温度変化について問う。小問2ではラザフォードの原子模型の欠点とボーアの原子模型について問う。また水素原子の電子量子数遷移時に放射される電磁波波長を求める。原子、電子、光などの理解が必要。 第4問を解く