日本医科大学の過去問対策

全教科の過去問題一覧

2012年 2013年

2012年

英語

過去問の傾向

例年通りの大問4題。英作文は和文英訳であった。字数制限のある内容説明の出題はなかった。

過去問の対策

出題内容はオーソドックスなので正攻法の対策が望ましい。読解問題のテーマは言語系・医療系が頻出なので、テーマ別問題集などで慣れておくのがよい。

簡単ではないが決して難しくもない長文読解であり、内容一致、和訳、アクセントまで幅広い種類の問いがある。 第1問を解く

問1よりは短めの長文読解であり、単語の穴埋めなどが主である。こちらも難易度は中程度の良問であるが、日頃から語形変化や細かい単語の知識などをつけているかが問われている。 第2問を解く

第3問は英作文で、難易度としてはかなり易しめである。日頃からの英作文をどれだけ書き馴れているかが試される。 第3問を解く

第4問は、第3問の和訳からは一転して再び長文読解である。問いも含めてすべて英語なので、慣れていないと戸惑うかもしれない。難易度は第1問や第2問と同程度。 第4問を解く

数学

過去問の傾向

大問数は数年来の3題だが、うち1題が小問3問の集合体であった。記述式の問題が多くをしめた。

過去問の対策

大問[1]が例年よりも易しめだったので全体の正答率が上がった。またこの年はベクトルに絡む問題が複数あり、この分野での得手・不得手が結果に響く形となった。

内分点、積分、数列の和、3次方程式の解と3次関数のグラフの問題。どの問題もそれぞれの分野の基本的な知識を持っていれば、問題ない。 第1問を解く

三角関数、ベクトル、極限を用いる問題。計算量が多く、解き方がわかりづらい。ややレベルが高い。 第2問を解く

球の体積、回転体の体積を求める問題。ベクトルと積分の知識を用いる。ベクトルで与えられた条件をみたす立体の決定をして、体積を求める。複雑な計算を要するので、やや難易度は高い。 第3問を解く

物理

過去問の傾向

例年通りの空所補充・記述式。この年は語句を答えさせる記述問題もあった。

過去問の対策

比較的標準的な問題が並ぶなか、2原子分子理想気体を扱った問題、レンズの応用問題で差がついた。一見難問と思われる問題を解きほぐして単純化できるかどうかがカギとなった。

遠心力と力のつり合い、静止摩擦力の問題。円運動や静止摩擦力などの力学の知識を用いる。ウ、エでは、静止摩擦力の向きに注意。オでは数学的な取り扱いが必要になる。 第1問を解く

抵抗の接続とジュール熱、コンデンサーの接続とエネルギー保存の問題。前半は抵抗の接続に関する典型的な問題だが、イでは、数学的な取り扱いが必要になる。後半はコンデンサーに関する基本問題。 第2問を解く

球形容器内の気体の分子運動と圧力、2原子分子理想気体の定圧変化の問題。(1)は理想気体の分子運動論をテーマとする標準的な問題。(2)は2原子分子理想気体のモル比熱に関する発展的内容を含んでいる。 第3問を解く

目のはたらきとレンズの性質の問題。レンズに関する知識を用いる。問題文の内容をきちんと理解しないと解答しにくい。 第4問を解く

化学

過去問の傾向

大問5題の構成。計算問題が多く、20字の論述問題もあった。

過去問の対策

塩と弱酸の混合溶液の水素イオン濃度に関する問題はかなりの難問。また煩雑な問題が多く、問題によって難易度の差が大きかったため、とれる問題を確実に正解する力がものを言った。

無機化合物と無機物の電子半径、電気陰性度を問う空欄補充問題。また、設問中には燃焼反応にも触れられている。両性元素に関しての物性などが問われており難易度は低い。 第1問を解く

電離平衡状態にある無機物の中和に関する設問。凝固点降下度にも触れられており、凝固点降下に関する計算式に関する知識も求められている。やや長文読解の側面もあり総合的な知識が要求されている。難易度は高い。 第2問を解く

弱酸の電離平衡に関する空欄補充問題。平衡定数とpHから分子式を求める問題になっており、pHに関する計算式の知識も問われている。弱酸に関する総合知識が求められており難易度は高い。 第3問を解く

アルカンと乳酸に関するカルボン酸の酸化、異性体に関する設問。光学活性に関する知識がもとめられる。不飽和結合についての設問もあるがカルボン酸について知識があればそう難しくない。難易度は普通。 第4問を解く

糖分子(マルトース)に関する設問。燃焼させた時の二酸化炭素量を求める設問まざっており、理想気体方程式に関する知識も要求される。難易度はやや低い。 第5問を解く

生物

過去問の傾向

計算1題、論述2題の大問3題。内容は基本~標準だった。

過去問の対策

難易度が高くなく、時間的余裕もあったので高得点勝負となった。教科書レベルの知識と定石を完璧に身につけているかどうかが問われた問題内容。

植物を用いた交配実験に関する問題。メンデルの法則と染色体数、優性、劣勢遺伝、遺伝子の構造、発現の知識が必要。難易度は普通。 第1問を解く

細胞分画法に関する問題。細胞の構造、核酸、酵素の働き、並びにミトコンドリアの働きについての知識が必要。難易度は普通。 第2問を解く

マウスの小腸にある上皮幹細胞に関する設問。遺伝子操作されたマウスについてRNA合成酵素の生成について問われている。酵素の働きとDNA,RNA,mRNAの知識が必要。難易度は高い。 第3問を解く

2013年

英語

過去問の傾向

過去問の対策

西洋社会における表現の自由についての長文読解問題。設問は適語補充や並べ替えなど様々なタイプだが、しっかりと内容を理解していけば解答出来る。標準的な問題といえる。 第1問を解く

文化の違いに関する長文読解問題。適語補充や英作文など様々なタイプの設問が出題されている。難易度はやや高めである。 第2問を解く

アレルギーの研究に関する長文読解問題。研究結果を正確に理解するよう注意が必要である。また設問も英語なので慎重に解答したい。難易度はやや高めの問題である。 第3問を解く

数学

過去問の傾向

過去問の対策

行列の累乗に関する問題。行列式、二項定理など行列についての知識を用いる標準的な問題で、難易度はそれほど高くない。 第1問を解く

不等式の証明に関する問題。数列や数列の極限についての知識を用いる標準的な問題で、難易度はそれほど高くない。 第2問を解く

小問集合。関数の積の積分と数列、増減表の作成と最小値の計算、増減表・グラフの作成と面積・体積の計算についての知識を用いる標準的な問題であるが、難易度は中程度であるといえる。 第3問を解く

物理

過去問の傾向

過去問の対策

人工衛星に関する問題。前半は人工衛星の第1・第2宇宙速度、静止速度を導出するための基本知識があれば容易である。後半は運動量保存の法則を用いればそれほど難しくはない。 第1問を解く

電磁気に関する問題。(1)は平行板コンデンサー、(2)は磁場中の荷電粒子が描く円運動、(3)はコイルの磁束密度変化による誘導起電力についての知識を用いる。難易度は易しい部類である。 第2問を解く

ばねとシリンダーを用いた系における力学に関する問題。熱力学第1法則とばねの単振動に関する知識を用いれば、標準的な難易度である。 第3問を解く

光の解説に関する問題。前半は光の干渉実験(ヤングの実験)についての知識を用いれば良い。後半は光の回折格子おける回折条件および全反射に対する条件を理解していれば難易度はそれほど高くはない。 第4問を解く

化学

過去問の傾向

過去問の対策

オストワルト法,アンモニアの反応熱,濃硝酸と金属の反応の問題である。どれも教科書レベルの問題なので,難易度は低いと思われる。 第1問を解く

反応速度と活性化エネルギーの問題である。あまり見慣れない式がでているので,難易度は高いと思われる。なかなかすぐに答えを出せる問題ではない。 第2問を解く

有機化学の構造式決定の問題である。窒素が含まれる有機化合物なので,難しく感じるかもしれない。よって,難易度は高めである。 第3問を解く

グルタチオンとグルタミン酸の電離状態の問題である。グルタチオンは聞きなれないが,内容は教科書レベルの問題である。難易度は低いです。 第4問を解く

生物

過去問の傾向

過去問の対策

胚の発生の問題である。短い時間で実験の内容を理解して問題解くということを考えると、難易度はそれほど低くない。 第1問を解く

たんぱく質についての問題である。教科書レベルの知識で解ける内容である。難易度は低いと思われる。 第2問を解く

細胞内のシグナル伝達に関する実験である。実験内容はそれほど難しくないが、問題文は長い。難易度は普通である。 第3問を解く