大阪医科大学の過去問対策

全教科の過去問題一覧

2012年 2013年

2012年

英語

過去問の傾向

英文和訳・和文英訳の大問3題だが、和文英訳は独立した小問3題からなった。

過去問の対策

英文の量に変わりはなかったが、詳しい文法知識や論理的な理解力が問われる高難度な内容であったため、一歩先の高度な文法問題演習までこなしておきたいところ。

神経科学者が著した人類の進化に関する600語あまりの英文を読み、30語から40語程度の文を4箇所和訳する。英語力に加えて日本語の表現力も必要。著者独特の文体に対応していく必要もあるやや難の問題。 第1問を解く

楽観主義と疾病とのかかわりについての550語程度の英文を読み、30語程度の英文3箇所を和訳する問題。トピックの背景となっている知識に親しんでいると有利。難易度としては標準よりやや高めといったところ。 第2問を解く

和文英訳の小問3題。いずれも日本語では1つの文として書かれているが、英語ではどのような構文をとればいいのか考えながら答案作成したい。標準的な難易度の問題である。 第3問を解く

数学

過去問の傾向

例年通り大問5題の構成。珍しいところでは数と式からの出題があった。

過去問の対策

例年出題されている[5]の確率、数列に関する問題がやや難しかった。制限時間が長い分、考えさせる問題が多いので、過去問対策のうえ気力・体力充実させて臨みたい。

数列の和と一般項、階差数列、部分分数の問題。漸化式の知識を用いる。複雑な計算が必要になるが、難易度はそれほど高くない。 第1問を解く

合成関数の微分法、部分積分法、面積の問題。微分・積分の知識を用いる標準的な問題で、難易度はそれほど高くない。 第2問を解く

整数問題。(1)は与えられた条件を利用して解の候補を絞り込む。(3)は(1)、(2)の結果を使って解く。どの問題も整数問題に慣れていないと難しい。 第3問を解く

空間ベクトル、垂直条件、3直線が1点で交わることの証明の問題。ベクトルの知識を用いる。複雑な計算が必要になるが、難易度はそれほど高くない。 第4問を解く

確率と漸化式の問題。漸化式を立てて解く確率の問題である。複雑な計算が必要になるので、ややレベルが高い。 第5問を解く

物理

過去問の傾向

例年通りの大問3題プラス小問集合体。珍しいところでは熱量と温度からの出題があった。

過去問の対策

必出の力学と電磁気からの2題は確実に得点にしておきたい。年々じりじりと難易度が上がっていることに注意。

運動方程式、力学的エネルギーの問題。力学の知識を用いる標準的な問題で、難易度はそれほど高くない。 第1問を解く

ドップラー効果、次元解析の問題。波の知識を用いる標準的な問題で、難易度はそれほど高くない。 第2問を解く

ローレンツ力、電磁場内での荷電粒子の運動の問題。電磁気に関する知識を用いる標準的な問題で、難易度はそれほど高くない。 第3問を解く

小問集合。比熱、静電誘導、音速、密度、直流回路の問題。どの問題も標準的な問題で、難易度はそれほど高くない。 第4問を解く

化学

過去問の傾向

例年通り、理論重視の大問4題。

過去問の対策

無機・理論の融合問題、有機・理論の融合問題(オゾン分解を利用した構造推定)はそれぞれ思考力や応用力が試される問題。通り一遍の基礎だけでなく、様々な問題演習で応用力を磨いておきたい。

エステルに関する平衡反応を問う問題。平衡定数に関する問いもされており平衡反応の知識が求められる。難易度は低い。 第1問を解く

有機物の二重結合を酸化させる反応についての設問。カルボニル化合物に関する知識とフェーリング液の呈色に関する知識が求められる。難易度は普通。 第2問を解く

ハロゲン化合物についての酸化還元反応、電気陰性度について問われている空欄補充問題。ハロゲンのイオン化系列についての知識が求められている。難易度は普通。 第3問を解く

酸化、還元反応とグルコースの結合について問われている空欄補充問題。酸化還元の知識とグルコースについての知識が必要。基礎問題なので難易度は低い。 第4問を解く

生物

過去問の傾向

大問4題。前年まであった総合問題がなくなった。「生物Ⅰ」からの出題が多かった。

過去問の対策

例年出されている計算、論述問題のほかに描図問題も出題。時間配分に気をつけ、じっくりとかつ効率的に問題を解いていきたい。

ヒトの腎臓に関する設問。尿素の代謝や糸球体などの働きも問われており総合的な腎臓の知識が求められる。難易度は高い。 第1問を解く

光合成の好気呼吸回路でのATP合成についての設問。明反応と暗反応の速度差についてグラフから読み取る問題があり光合成についての知識が求められる。難易度は普通。 第2問を解く

イモリの受精卵の発生過程に関する設問。胚の予定運命図、原腸胚、についての知識が求められる。難易度は低い。 第3問を解く

魚の交雑において遺伝子の構造と発現に関する問題。不完全優性、交雑実験に関する知識が求められる。難易度は高い。 第4問を解く

2013年

英語

過去問の傾向

過去問の対策

長文を読み、下線が引かれている部分を訳していく問題で、合計4問あります。和訳が必要なので、語彙や読解力も必要になってきます。やや難しいです。 第1問を解く

英語の長文を読み、下線部の和訳をしていく問題で、合計3問あります。下線部分だけを訳すことが、難しいので、内容を理解する必要あり。総合的な英語力が必要。やや難問。 第2問を解く

日本語の文を、英語に訳す問題が計3問。日本語の話題も難しく、環境問題についての話題なので、難解な単語の知識が必要。難易度は難しい。 第3問を解く

数学

過去問の傾向

過去問の対策

平面図形の基礎的な問題。小問が4問。三角形の垂線が題材となっており、よく見る形式の問題である。基本的な処理が必要とされる問題であり、難易度は並。 第1問を解く

整数問題。互いに関連する小問4問で構成されている。(1)は基礎的な無理数の証明問題であるが、(2)、(3)、(4)は複雑な整数問題であり、難易度はやや難。 第2問を解く

三角比を題材とした極限値を求める問題。(1)は(2)、(3)のヒントになっている。同種の問題に触れたことがあれば比較的易しいが、そうでなければ難易度の高い問題。 第3問を解く

三角関数の積分に関する問題。(1)、(2)、(3)は基礎的な積分の問題であり、難易度は易。確実に回答したい。(4)は複雑な処理を要し、難易度はやや難。 第4問を解く

確率に関する問題。問題設定を正確に把握することができれば難易度はそれほど高くない。確率と期待値の処理を十分に習熟していることが求められる。 第5問を解く

物理

過去問の傾向

過去問の対策

2物体の衝突と自由落下に関する問題。運動量保存の法則、放物線運動、はね返り係数など力学に関する知識を用いる標準的な問題で、難易度はそれほど高くはない。 第1問を解く

ばねで単振動する音叉に関する問題。単振動、ドップラー効果などに関する知識を用いる標準的な問題で、難易度はそれほど高くはない。 第2問を解く

2コイル間の相互インダクタンスの測定に関する問題。キルヒホッフの法則、コイルの自己誘導・相互誘導など回路理論に関する知識を用いる標準的な問題であるが、難易度は若干高めであるといえる。 第3問を解く

小問集合。パスカルの原理、浮力、弦の振動、LC共振回路についての知識を用いる標準的な問題であるが、難易度は(1)を除きそれほど高くはない。(1)は若干高め。 第4問を解く

化学

過去問の傾向

過去問の対策

無機化学の問題である。教科書の反応式を覚えていれば十分に解ける問題なので,難易度は低いです。 第1問を解く

アミノ化合物の属性および反応を加えた際の化合物に関する記述問題。アミノに関する全般の知識と、構造式の知識が求められる。難易度は低い。 第2問を解く

有機化合物およびそれに反応を加えた際に生成される化合物に関する問題。有機化合物の構造式、化学反応式、不斉炭素原子についての設問があるためその知識が必要。収率を求める問もあるため、反応を理解している必要がある。難易度は中。 第3問を解く

無機化合物のPh実験に関する問題および、医薬品名を使用した有機実験に関する問題。無機化合物のPhに関する知識が必要。有機実験に関する問題については、化合物の作用や反応を構造式で表す知識が必要。難易度は中。 第4問を解く

生物

過去問の傾向

過去問の対策

活動電位の問題である。穴埋めと計算問題です。内容は、教科書レベルの簡単な問題である。難易度は低いです。 第1問を解く

DNAと形質転換の問題である。最後の問題に患者の治療に応用されている遺伝子治療の例を挙げるというものがありました。問題のレベルは教科書程度なので、難易度は低いです。 第2問を解く

窒素循環についての問題です。細胞膜のリン脂質の構造は少し細かいところをつつかれた感じです。問題のレベルは教科書程度なので、難易度は低いです。 第3問を解く

魚の左利き・右利きの遺伝の問題です。最後の記述は、推論して書かなければならないのでやや難しいと思われる。よって、難易度はやや高めだと思われる。 第4問を解く