日本大学の過去問対策

全教科の過去問題一覧

2012年 2013年

2012年

英語

過去問の傾向

出題形式・内容はおおむね例年通り。自由英作文の文量が若干減った。

過去問の対策

例年通り標準的な内容。自由英作文のテーマも書きやすいもので比較的高得点勝負となったため、ケアレスミスやスペルミスが命取りとなった。

5つの英文が与えられ、それぞれの空所を補充する五択問題。補充部の長さにはばらつきがあるが、いずれも前後の文脈から無理なく解答にたどり着ける。難易度は標準。 第1問を解く

医学に関する5つの短文が与えられ、それぞれの文の語法的な誤りの箇所を指摘する五択問題。正確な文法知識に則って慎重に判断する必要がある。難易度は標準。 第2問を解く

5つの英文中にあるそれぞれの空所を正しく補充し、慣用表現などを完成させる問題。語彙力に頼るところが大きいが、消去法も併用して上手に正解を見いだすことが大切。難易度は標準。 第3問を解く

会話文が5つ与えられ、それぞれの内容についての英語の設問に答える五択問題。会話の場面を正しく思い描ければ自然と正解は判明する。やや易レベルの問題。 第4問を解く

本文を読み、傍線部に最も近い意味になるものや、空欄に入るものを選択肢から選ぶ問題。末期の病気の患者の家族に告知するにはどうしたらよいかを10個のステップに分けて説明してあり内容はわかりやすい。 第5問を解く

医学のあり方についての400語あまりの英文を読み、内容に関する5つの小問に答える五択問題。設問も選択肢もすべて英語なので、最後まで気を抜かず注意深く読み進める必要がある。難易度は標準。 第6問を解く

短文中にある空所を指定された文字で始まる単語によって補充する小問が10題。入るべき語の語形変化などにまで細かく気を配る必要がある。難易度は標準。 第7問を解く

日本大学でどのように英語力をつけていきたいかについて30~40語で自分の考えを述べる自由英作文。あいまいさの残らない表現となるように丁寧に書くこと。難易度は標準。 第8問を解く

数学

過去問の傾向

例年通り、基本・標準問題を中心とした問題構成。珍しいところでは三角関数からの出題があった。

過去問の対策

基本的な問題が多いが、短い試験時間のなかで手際よく解いていくためには演習を重ねることが必要。

小問集合。様々な分野から標準的な問題が出題されている。 第1問を解く

点と点の距離、接線の方程式、曲線と直線で囲まれる面積を求める問題。主に微分・積分の知識を用いる。 第2問を解く

余弦定理、内接円の半径の問題。図形の問題。難易度はそれほど高くないが、(3)は図形の関係がわからないと難しい。 第3問を解く

直線上の点の表示、四面体の体積を求める問題。ベクトルの知識を用いる。問題文からうまく図形を導き出せるとわかりやすくなる。 第4問を解く

物理

過去問の傾向

例年通り、特に変わった問題は出題されず。

過去問の対策

問題により難易度の幅が広いので、答える順番や時間配分に気をつけて解き進めたい。

光の屈折・反射、全反射の問題。波動の屈折に関する知識を用いる。標準的な問題で、難易度はそれほど高くない。 第1問を解く

鉛直面内の円運動の問題。力学の知識を用いる。標準的な問題で、難易度はそれほど高くない。 第2問を解く

交流回路の問題。電磁気の分野の知識を用いる。標準的な問題で、難易度はそれほど高くない。 第3問を解く

音波、ドップラー効果、うなりの問題。波動に関する知識を用いる標準的な問題で、難易度はそれほど高くない。 第4問を解く

気体の定積・定圧変化と混合の問題。熱力学に関する知識を用いる標準的な問題で、難易度はそれほど高くない。 第5問を解く

化学

過去問の傾向

この年は有機分野からの出題比率がもっとも高く、次いで理論分野であった。計算問題は少なめ。

過去問の対策

高得点勝負の設問にあって、出題頻度は少ないが過去問においては扱われているアミノ酸とタンパク質、合成高分子をきっちりマスターしていたかどうかが分かれ目となった。

電気陰性度とイオン化エネルギーに関する空欄補充問題。これらの知識と面心立方格子、体心立方格子に関する結晶の知識が要求される。難易度は低い。 第1問を解く

混合気体の燃焼に関する空欄補充型の設問。また酢酸に関する電離定数の計算問題もあるのでこの知識も要求される。計算式を知っていれば計算はたやすい。難易度は低い。 第2問を解く

有機物の燃焼実験から、分子式を求める問題。脂肪酸に関する構造の知識が要求される。また縮合重合反応も合わせて問われているので、有機物の酸化、還元、脱水の知識も要求される。難易度は普通。 第3問を解く

高分子化合物に関する知識を問う問題。知識問題なので暗記された知識量が問われる。繊維に関する高分子化合物について知っていればたやすい。難易度は低い。 第4問を解く

糖分子化合物についての設問で、これらに関する知識が必要とされる。フェーリング液の呈色反応もあわせて問われているので無機化合物の酸化還元の知識も必要とされる。難易度は低い。 第5問を解く

アミノ酸の電離平衡に関する設問。pHの計算式についての知識も要求される。またペプチド結合の知識もあわせて問われているのでアミノ酸に関する総合的な知識が必要になる。アミノ酸の電気泳動に関する知識もとわれているが、アミノ酸の結合について知見があれば問題はないと思われる。難易度は高い。 第6問を解く

生物

過去問の傾向

例年通り標準問題が主ながら、深い知識を問うものもあった。珍しいところでは核酸とタンパク質合成からの出題。

過去問の対策

2011年度には出題されなかった計算問題が復活したが、全体的に知識を重視する問題が多かった。教科書をきっちり頭に入れておくことが大切。

被子植物の種子の発芽に関する問題。発芽の環境因子、光合成、生体ホルモンについての知識が必要。難易度は低い。 第1問を解く

緑色蛍光タンパク質を導入したオワンクラゲ、またベクターを用いて遺伝子改変を行ったマウスに関しての問題。大腸菌ゲノム、ランゲルハンス島、遺伝子の発現についての知識が必要。難易度は普通。 第2問を解く

ヒトの上皮細胞と免疫機構に関する設問。免疫制御に関するタンパク質合成、ヘルパーT細胞の知識が必要。難易度は普通。 第3問を解く

ヒトの恒常性と生体内シグナル、生体ホルモンについての知識を問う問題。交感神経、神経伝達物質の知識が必要。難易度は低い。 第4問を解く

生物の分類と系統、動物群についての基礎知識を問う選択問題。分類群と進化史についての知識が必要。難易度は普通。 第5問を解く

2013年

英語

過去問の傾向

過去問の対策

文章の意味が通るように語句で空欄補充をする問題である。文法が理解できているかが問われている。選択式であり基礎的な問題なので難易度は易しい。 第1問を解く

医学や福祉に関する5つの文章が与えられ、各文章の文法・語法的な誤りを5つの選択肢から指摘する問題。一部に医学用語が使用されるが、単純な文法問題としてとらえれば問題は無い。難易度は比較的簡単。 第2問を解く

小問五題からなる適語補充問題。英文自体は難しくないが、自然な流れに沿う単語を選択するために幅広い表現方法の知識が必要である。標準的な問題である。 第3問を解く

五つの対話文それぞれに対する質問の答えを選択肢から選ぶ問題。対話の流れにしっかり付いていけば正解し易い問題といえる。 第4問を解く

文書作成の指示に関する英文読解問題。事務的な文章のため固い表現が多く使われている。比較的難しい読解問題である。 第5問を解く

患者との関係のあり方について述べた600語強の文章を読み、5つの小問に答える。小問は、真偽を判断するものとパラグラフの要約として適切なものを選択するものからなる。全体像を把握していれば難なく解ける難易度。 第6問を解く

英文中の空欄に適語を補充する小問10題。最初のアルファベットとヒントは書かれているので、焦らず慎重に単語を思い出していきたい。標準的な問題である。 第7問を解く

東日本大震災が与えた影響についての自分の考えを30~40語で書く自由英作文問題。日頃から自分の考えを簡潔明瞭に英語で伝える練習をしていれば表現しやすい。 第8問を解く

数学

過去問の傾向

過去問の対策

小問集合。様々な分野から基礎的な知識を問う問題が出題されている。いずれも難易度はやさしい部類である。 第1問を解く

独立・反復試行の確率に関する問題。確率についての知識を用いる標準的な問題で、難易度はそれほど高くない。 第2問を解く

余弦関数に関する問題。接線の方程式、積分による面積の計算、三角関数の極限、加法定理などの三角関数についての知識を用いる標準的な問題で、難易度はそれほど高くない。 第3問を解く

数式の証明に関する問題。増減表、漸化式、はさみうちの原理などの知識を用いる標準的な問題であるが、難易度はやや高めであるといえる。 第4問を解く

物理

過去問の傾向

過去問の対策

ドップラー効果に関する問題。ドップラー効果、うなりについての初歩的な知識で事足りる。難易度は低いといえよう。 第1問を解く

レンズに関する問題。前半はレンズに関する基本的な知識があれば事足りる。後半は2つのレンズを用いた応用問題だが、難易度はそれほど高くはない。 第2問を解く

滑車に吊るされた2物体(片方はばねに接続)に関する問題。2物体がばねで単振動する場合の各物体にかかる力と運動に関する力学の知識を用いる標準的な問題であるが、問3がやや難易度が高いといえる。 第3問を解く

コンデンサーに関する問題。コンデンサー回路における極板に蓄えられる電荷や電位に関する知識を用いる。難易度はそれほど高くはない。 第4問を解く

閉じられたピストン内部の気体の状態変化に関する問題。ボイル・シャルルの法則、熱力学第一法則に関する知識を用いる。難易度はそれほど高くはない。 第5問を解く

化学

過去問の傾向

過去問の対策

分子、原子、イオンに関する選択問題。それぞれの基本知識と属性の知識が必要。化学方程式による問や電解精錬についての問もあるため、それらの知識も必要。難易度は低い。 第1問を解く

電離定数およびPhを計算する選択問題。電離定数、Phの計算方法および物質量の単位(モル)の知識が必要。難易度は低い。 第2問を解く

電気分解により発生する熱量および、合成反応による生成される物質の質量を求める選択問題。これらの計算方法の知識が要求される。難易度は中。 第3問を解く

有機化合物の反応実験により生成された化合物を特定する選択問題。実験の各過程を化学反応式で表し、化合物を特定する知識が要求される。各過程での化合物に関する属性も問われているため、それらの知識も必要とする。難易度は中。 第4問を解く

糖類に関する問題である。ヨウ素液での反応や、フェーリング液での反応など、どのような官能基に対して、どのような反応が起きるのかを、きちんと整理して抑えて置く必要がある。幅広い知識が必要なので、少々レベルは高い。 第5問を解く

生物

過去問の傾向

過去問の対策

発生に関する選択問題。ニューコープセンターの役割、細胞周期、DNA・タンパク質の合成量の変化が問われる。難易度は低い。 第1問を解く

生物集団における遺伝子・進化に関する選択問題。ハーディ・ワインベルグの法則の成立条件に関しての理解が必要。難易度は高め。 第2問を解く

感覚器に関する選択問題。眼球の図表と基礎用語を関連して覚える必要がある。感覚器官と機能の関連性を理解しておく。難易度は易しい。 第3問を解く

浸透圧に関する計算・選択問題。溶液濃度、細胞の浸透圧の有効ろ過率の計算の能力が必要。ヒトの調節機能、淡水と海水の飲水・排出機能の基礎知識が問われる。難易度は高め。 第4問を解く

生物群集に関する選択問題。生物種と数の変動、植物種とショウジョウバエの安定・変動型に関する知識が必要となる。図表からの考察がやや難しい。難易度は普通。 第5問を解く